地震発生から3日後の7月19日に現地へ行って来ました。災害状況を確認するためと、少しでも力になれたらと、ペットボトルを荷台に積込んで行ったのですが、飲料水や食料は対策本部などに確保されているようで、私たちが歩いた範囲内ではお分けする場面はありませんでした。全壊家屋も多数ありましたが、皆さんとても前向きに頑張っていらっしゃいました。「頑張って下さい」としか言いようのない自分に歯がゆさを覚えますが、災害を記録に残し広報し後世に伝えることが私たちの役割と自認し、確認と撮影を行ってまいりました。
※ここに掲載致しました写真は、時間の許す範囲で確認した被害状況ですので、これが被害の全てということではありません。
位置図
(国土地理院1/50,000地形図「柏崎」を使用)
青海川駅裏斜面が大きく崩壊し、土砂は信越本線の線路を埋没させ海まで達している。青海川集落の家屋は瓦が落ちるなどの被害が生じているが全壊はほとんどないように見受けられた。ただし、ちょうど崩壊地の裏斜面に建っていた神社は全壊であった。
柏崎では商店街の被害が目立っていた。全壊家屋も多く、ほとんどの店が閉店している中、薬局や喫茶店などで何とか開店できる状態の店は、地域住民のために品物を提供していた。商店街に隣接する寺院の境内では、小規模ながら噴砂が見られた。
震源に近い荒浜集落では全壊家屋が多く、ブロック塀の倒壊も至る所で見られた。すぐ北側には柏崎刈羽原子力発電所が隣接する。
北陸自動車道の西山インターチェンジ付近の集落では、家屋の倒壊も多くあったが、道路の変状も各所で確認された。北陸自動車道の被害も、自分で運転して走った限りでは西山インター付近が最も大きかったように感じられた。
国道8号線沿いの、黒川と高鳥川が合流する地点の斜面で地すべりが発生し、国道を埋没させ、流れを一時堰止めたらしい。突貫工事が進められ、既に流路は確保されていたが、それでも小規模な天然ダムが残っていた。